リモートワークだからこそ取り入れたい!スウェーデンの雑談文化「Fika」のススメ

こんにちは!パブリテック事業部でSREを担当している藤谷です。前職でスウェーデン人と仕事をしていた時に教えてもらったスウェーデンの文化「Fika(フィーカ)」を紹介します。 トラストバンクでは原則リモートワークで、工夫をしないとチーム内でのコミュニケーションが取れないこともしばしばあります。 そんな中、実際にパブリテック内でもFikaを実践し始めています。

Fikaとは?

一言で表すと「コーヒーブレイク」です。 スウェーデンではFikaという習慣が根付いていて、どんなに忙しくても一旦仕事の手をすべて止め、コーヒーを飲みながら甘いものを取り入れる時間を一日数回、15分程度設けられています。

語源は音節が逆になる倒語で、スウェーデン語のコーヒー「kaff」がFikaと呼ばれるようになったと言われています。 スウェーデンではFikaが行われる職業は限られておらず、公務員もFikaの習慣が根付いています。 時間は人それぞれかと思いますが、一般的には毎日10時頃と15時頃にFikaの時間を設けることが多いそうです。

Fikaのやり方

雑談相手は誰でも良いです。(同僚、上司、部下等)作業の手を止め、仕事のことは忘れて、15分程度コーヒーとスイーツを食べながら雑談するだけです。 もちろん、コーヒーの代わりにお茶でもホットココアでも良いですし、スイーツが苦手なら、サンドイッチのような軽食でもいい。場所、時間や相手など、基本は自由です。

Fikaの3つのメリット

①仕事にメリハリが生まれる

仕事が忙しいと休み時間を割いてでも、仕事をしてしまいがちです。 ですが、人間の集中力が続くのは60分、長くても90分が限界だと言われています。 長く続けてしまうと疲労が溜まってしまい、その状態で無理やり仕事を続けると効率が落ちるだけでなくミスの原因になります。

筋トレなどの運動も一緒で、適度に休憩を挟まないと長くは続けられないのと同じです。

スウェーデンのFikaは習慣として根付いているため、ほぼ強制的なコーヒータイムです。 一旦すべての仕事から手を離れ、Fikaタイムを取ることで仕事にメリハリが生まれ、短時間でも作業が進み、効率よく質の高い仕事につながります。

きわめて能率がいい社員の働き方

「SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる」という書籍にも以下のように書かれていました。

  • 能率がいい社員は、出社後すぐに仕事に取りかかるうえ、1日のあいだに何度か休憩時間を設けている。
  • 日々のスケジュールにリフレッシュする時間を組み込むことで、能率を上げている。
  • そのうえ、彼らは昼食時にも一切仕事しないことを心掛けている
  • 〈休憩を定期的にとるほうが、かえって成果をあげられる〉
  • しっかりと休憩し、自分を「オフ」にする時間があるからこそ、「オン」のときに集中できる。

②仕事にメリハリが生まれた結果ストレスフリーな働き方になる

  • スウェーデンでは、夜遅くまで会社に残ることは美徳とされていなく、愛する家族や自分の生活を大切にしているため、定時ダッシュするのが基本中の基本のようです。
  • Fikaは作業の手を止めて息抜きする時間なので、一旦仕事はすべて忘れ、休むときはしっかり休んで、働くときは集中して働く。メリハリをつけて取り組んだ方が、生産性があがるとスウェーデンでは言われています。

③仲間と雑談することでコミュニケーションが活性化される

  • Fikaは単なる休憩ではなく、非常に重要なコミュニケーションのきっかけとして重視されています。意識的に時間を取って、同じ時間に仕事の同僚等とコーヒーやお菓子を食べながら雑談をしたり、週末の予定を立てたりして会話を楽しむこと。
  • それによって職場での意思疎通が進んだり、意見を自由に言える雰囲気が出るなどのメリットがあります。
  • 仕事をするときはとことん打ち込んで、ちょっと疲れたころに甘い物で元気をチャージ。リラックスしながらおしゃべりすることによって社内の空気もよくなり、コミュニケーションの活性化も望めます。
  • 話のトピックは人によってさまざま。天気の話題にとどまらず、趣味やペットのことなどを、アットホームな環境でのんびり語り合う。そうすることにより、チーム全体の連帯感も自然に強まっていくらしいです。

まとめ

リモートワークではコミュニケーションが希薄になりがちです。雑談の文化としてFikaが習慣として根付いているスウェーデンの働き方は参考にできるところが多くありました。 Fikaは仕事の効率のためだけではありません。雑談のきっかけとして、実践してみませんか?

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